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XMLとは

●SGML、HTML、XMLの関係

 XML はSGML、HTMLと親戚関係にあり、これらはマークアップ・ランゲージ(Markup Language)と呼ばれています。マークアップ・ランゲージは、特定のタグで文字列を囲むことにより、文書の意味内容を構造的に記述し、これをもとに文章や図表などを関係付け(ハイパーテキスト)るなど、文書を様々なコンピュータ処理の対象とすることを目指して開発されてきました。

 その取り組みはまずSGML(Standard Generalised Markup Language)(ISO 8879の国際標準)として、1986年に登場します。その特徴は文書を表示情報と内容情報に分け、内容情報を構造化することにより、編集再利用を可能にした点で、画期的な意義を持つものです。しかし、インターネット登場以前の仕様で複雑なことから、あまり一般的な普及をみませんでした。

 次いで1989年に登場したHTML(Hyper Text Markup Language)は、SGMLのサブセットで、ネットワークを使った文書のユニバーサルなブラウジング方法を提供しようというティム・バーナーズ=リーの提案によるものです。これにより文書内容は、特定のコンピュータシステム環境に依存したり制約されることなく、インターネットでコンピュータを結び、共通の約束に従って文書と文書をハイパー構造に連携することが実現されました。この仕組みがWWW(World Wide Web)と呼ばれ、インターネットが爆発的に普及することととなりました。

 HTMLは文書を表示することが主な機能であり、非常にシンプルな形で、習得しやすいのですが、文書の内容を表現するには大きな制約がありました。そこでWWWコンソーシアム(W3C)は1998年に、インターネット上で構造化文書を縦横に利活用することを目標としてXML(eXtensible Markup Language)の仕様を勧告しました。これによりSGMLの文書内容を多様に扱う手法がインターネット上で可能とされることとなったものです。


●一般的なXMLの適用場面

 企業間情報交換(BtoB)
 Webサイトの情報交換(BtoB)
 社内外の情報システム間の柔軟な連携
 社内のナレッジマネジメントツール
 社内文書の保管・検索・管理
 電子政府に関係する企業と政府・自治体間の業務(BtoG)
 自治体間の業務(GtoG)
 自治体と個人の情報交換(GtoP)


●当社のXMLへの取り組み

 現在、上に掲げたような多くのXML活用事例では、既存の業務をXML化し、スピードやコスト削減を目指すことが主流です。しかし今後、知識創発型社会への本格的な進入に伴い、組織の活動は、既存の業務割や一組織内に止まることなく、業務・組織の内部と外部とを通じ、多面的な関係者がそれぞれの専門性を持ち寄り、協働によって知的な生産性を向上させ、課題のよりよい解決を目指すことが主流となります。
  こうした多様な関係性とダイナミクスのプロセスにXMLを実装することにより、各活動場面においてコンカレントなドキュメント記述・表現を可能とするとともに、関係者による自由な編集利活用性を担保する。これこそ本来求められる『情報共有化と業務改革』のあり方で、そこに本格的なXML活用シーンが開かれるといえましょう。
この考えに基づき当社では、業務活動全般にXML電子文書方式(DMS)をとり入れ、電子文書コンテンツを相互に関連付けつつ、編集利活用できる環境の構築へ向けた諸支援を提供いたします。



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